分析手法と用語の解説
は、東京証券取引所に上場する銘柄を テクニカル指標で毎営業日スクリーニングし、その結果を公開している情報サイトです。 どのような手順で銘柄を絞り込んでいるのかを、このページで全て公開します。
本サイトは情報提供のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではなく、 投資助言も行いません。掲載内容は過去の値動きを機械的に処理した結果であり、 将来の株価を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
1. 毎営業日の処理の流れ
東京証券取引所の取引終了(15時30分)後に、その日の終値が確定してから処理を始めます。 プライム・スタンダード・グロースの3市場を個別に分析し、結果をサイトに反映します。 市場が休みの日は、前営業日の結果をそのまま表示します。
- 各銘柄の日足1年分・週足2年分の株価データを取得する
- 流動性などの条件で、分析対象にならない銘柄を除外する
- 指標を計算し、「押し目買い」と「トレンド追随」それぞれのスコアを付ける
- 市場全体の地合いを判定し、採用する基準を上下させる
- スコア順に並べ、業種が偏らないように調整して掲載銘柄を決める
- 損切り・利確の目安を計算して添える
2. 分析対象から外す銘柄
値動きが極端に荒い銘柄や、売買が成立しにくい銘柄は、指標の信頼性が低くなるため あらかじめ除外しています。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 株価 300円未満 | 低位株は1円の変動でも率が大きく、指標が安定しないため |
| 20日平均の売買代金が5,000万円未満 | 売買が薄い銘柄は、買えても売れないことがあるため |
| 日足データが120本未満 | 上場間もない銘柄など、移動平均や一目均衡表を計算できないため |
| 過熱を示す注意が2つ以上 | すでに買われすぎており、高値掴みになりやすいため |
3. 2つの抽出タイプ
狙い方の異なる2つの観点で、別々にスコアを計算しています。 同じ銘柄が両方の基準を満たすこともありますが、スコアの高い方のタイプで掲載します。
押し目買い(逆張り)
上昇の途中で一時的に下げたところを拾う狙いです。「売られすぎ」を示す指標が 複数そろっているか、そして下げ止まりの兆しが出ているかを見ます。
- 加点:RSI・StochRSI・CCI が売られすぎの水準にある、ボリンジャーバンドの下限に接触、移動平均からの下方乖離、週足RSIも低水準、下ヒゲの陽線など反転の兆し
- 減点:下降トレンドが継続している、出来高が枯れている、ADX が下向き
売られすぎというだけでは採用しません。下げ続けている銘柄をそのまま拾うと、 いわゆる「落ちてくるナイフ」を掴むことになるため、下降の勢いが強い銘柄は減点しています。
トレンド追随(順張り)
すでに上昇の勢いが出ている銘柄に乗る狙いです。複数の指標が同じ方向を向いているか、 そして出来高を伴っているかを重視します。
- 加点:MACD のゴールデンクロス、移動平均のゴールデンクロス、一目均衡表の雲の上に位置、ADX が示す強いトレンド、出来高の急増、市場平均より強い値動き
- 減点:MACD のデッドクロス、雲の下に位置、市場平均より弱い、買われすぎの水準に達している
4. スコアの考え方
指標ごとに重み(0.5〜2.0点)を決めてあり、条件を満たした指標の点数を合計したものがスコアです。 過熱や逆行を示す指標は、マイナス点として差し引きます。 1つの指標だけで判断せず、複数が同じ方向を示したときに高い点数になる設計です。
掲載の基準は、押し目買いが3.0点以上、トレンド追随が4.0点以上です。 トレンド追随の基準を高めにしているのは、順張りは高値掴みのリスクが相対的に大きいためです。
5. 地合いによる基準の調整
市場全体の地合いを、ベンチマーク指数(プライムは日経平均、スタンダードはTOPIX、 グロースは東証グロース250)の直近の値動きから「強気・中立・弱気」で判定し、 採用する基準を動かしています。
- 弱気のとき:トレンド追随の基準を1.0点引き上げる。相場が崩れている局面では、順張りが続きにくいため
- 強気のとき:押し目買いの基準を1.0点引き上げる。全体が上げている局面では、下げている銘柄にはそれなりの理由があることが多いため
6. 掲載する銘柄の決め方
基準を満たした銘柄をスコア順に並べ、上から採用します。同点の場合は、 市場平均に対する強さ、次に売買代金の多い順で優先します。
- 1つのタイプにつき最大10銘柄まで
- 同じ業種は3銘柄まで(ただし、そのタイプが3銘柄に満たない場合は業種制限を緩める)
業種の上限を設けているのは、スコアだけで並べると特定の業種に偏ることがあるためです。 同じ業種の銘柄は似た値動きをしやすく、リスクが集中します。
7. 損切り・利確の目安
掲載銘柄には「ストップ」と「ターゲット」の目安を添えています。 いずれも ATR(1日の平均的な値動き幅)を基準に算出した機械的な数値であり、 推奨する売買価格ではありません。
- ストップ:直近10営業日の安値の少し下。ただし損失が ATR の3倍を超える場合は、その水準で頭打ちにする
- ターゲット:直近20営業日の高値(上値抵抗)。見当たらない場合は ATR の3倍上
- リスクリワード(RR):期待する値幅 ÷ 想定する損失幅。1.0未満の場合は「リスクリワードが不利」として注意を表示します(除外はしません)
8. 「NEW」と「継続」について
過去15営業日分の掲載履歴と照合し、その日はじめて掲載された銘柄には「NEW」を、 連続して掲載されている銘柄には継続日数を表示しています。 継続日数が多いほど、値動きがすでに進んでいる可能性があります。
9. この分析の限界
以下は本サイトの手法が構造的に扱えない事柄です。利用にあたってご承知おきください。
- 決算発表を考慮していません。発表直後は指標と無関係に株価が大きく動きます
- 配当の権利落ちを考慮していません。権利落ち日には配当金相当分だけ株価が下がりますが、分析に使う株価は調整済みのため、この下落は指標には表れません
- 企業の業績や財務内容を見ていません。値動きと出来高だけを機械的に処理しています
- ニュースや適時開示を読みません。不祥事や業績修正などの材料は反映されません
- 過去のパターンに基づく手法です。相場環境が変われば、過去に機能した組み合わせが機能しなくなることがあります
10. 用語の解説
サイト内で使用している用語の意味です。
- 押し目買い
- 上昇の途中で一時的に下げたところを買う狙い。売られすぎからの反発(戻り)を取る作戦です。
- トレンド追随
- 上昇の勢いが出ている銘柄に乗る狙い。値上がりの流れがしばらく続くことを期待する作戦です。
- 終値
- その日の取引で最後についた株価。
- RSI
- 株価が「買われすぎ」か「売られすぎ」かを 0〜100 の数字で表す指標。
- 出来高
- その日に売買が成立した株数。多いほど注目度が高く、売り買いしやすい(換金しやすい)。
- 目安
- ATR(1日の平均的な値動き幅)をもとにした損切り・利確ラインの目安。
- 相対強度
- 直近の一定期間で、市場全体の平均(指数)より何%多く上がった/下がったか。
- セクター
- 証券コードから推定した業種の大分類。同じ業種ばかりに偏らないよう、選定でも使っています。
- 地合い
- 市場全体の雰囲気。ベンチマーク指数の直近20営業日の値動きから「強気/中立/弱気」を判定。
- NEW
- 今日はじめて候補リストに入った銘柄。シグナルが点灯したばかりの状態。
- 継続
- 何営業日連続で候補リストに載っているか。日数が多いほど値動きがすでに進んでいる可能性がある。
- MACD
- 2本の移動平均線の差から売買のタイミングを見る指標。線が上抜けする「ゴールデンクロス」は買いのサイン、下抜けの「デッドクロス」は売りのサイン。
- ゴールデンクロス
- 短期の線が長期の線を下から上に抜けること。上昇に転じるサインとされる。
- デッドクロス
- 短期の線が長期の線を上から下に抜けること。下降に転じるサインとされる。
- ボリンジャーバンド
- 株価の振れ幅を帯(バンド)で示したもの。下限に触れると売られすぎ、上限を超えると買われすぎの目安。
- 一目均衡表
- 「雲」と呼ばれる帯で相場の強弱を見る日本発の指標。株価が雲の上なら強気、雲の下なら弱気。
- ADX
- トレンド(方向感)の強さを示す指標。25 を超えると、はっきりした強いトレンドと判断する。
- DI
- 上昇の勢い(+DI)と下降の勢い(−DI)を比べる指標。+DI が上なら上昇が優勢。
- 乖離
- 株価が移動平均線からどれだけ離れているか(%)。離れすぎ(+10%など)は行き過ぎで、反動が出やすい。
- StochRSI
- RSI をさらに敏感にした指標。0.2 以下で売られすぎ。
- CCI
- 平均的な価格からのズレを測る指標。−100 以下で売られすぎ。
- 反転トリガー
- 下げ止まって上へ転じ始めたサイン(下ヒゲの陽線、RSIの上向き転換など)。
- ATR
- 1日の平均的な値動き幅(円)。株価のブレの大きさ=ボラティリティを表す。
- モメンタム
- 値動きの勢い。
- 移動平均線
- 一定期間の株価の平均を線でつないだもの。トレンドの向きを見るのに使う。